不規則な生活習慣をされている方にとって、自分のコレステロールの値はとても気になるものだと思います。コレステロールはLDL、HDL、VLDLの3つに分けることができます。このとき注目すべきはLDLコレステロールです。コレステロールによって起こる不調のほとんどが、実はこのLDLコレステロールによって起きています。
では、LDLコレステロールはどの程度だと正常で、どの程度だと異常になるのでしょうか?というわけで今回はLDLコレステロールについてご紹介していきます。
LDLコレステロールとは何
そもそもLDLコレステロールとはどういった物質なのでしょうか?LDLコレステロールは肝臓で作られたコレステロールを各臓器に運ぶ働きをしており、低比重リポたんぱくとも呼ばれます。このLDLコレステロールが高いと、動脈硬化などの病気になる可能性が高くなります。総コレステロールよりもLDLコレステロールの値の方が重要だということはしっかり抑えておきましょう。LDLコレステロールの160、170は正常値?異常値?200は危険なの?

LDLコレステロールの基準値ですが、一般的に140mg/dl未満が推奨されています。したがって、160や170は異常値になり、200はかなり危険な状態と言えるでしょう。もし健康診断などでの測定結果が140を超えていた、もしくはそれにせまる数字だった場合は、一度生活習慣を見直してみてください。
繰り返しますが、LDLコレステロールは悪玉コレステロールとも呼ばれ、値が高すぎると病気になるリスクが高まり非常に危険です。
検査結果から分かる病気は?

l 脂質異常症
l 糖尿病
l 甲状腺機能低下症
l ネフローゼ症候群
l 閉塞性黄疸
l クッシング症候群
よくLDLコレステロールで動脈硬化になりやすいと言われますが、ここにあがっている脂質異常症が進行した結果動脈硬化になります。
また、LDLコレステロールは低すぎてもよくありません、LDlコレステロールが低すぎる場合は以下のような不調になるリスクが高いと言えます。
l ホルモン不全
l 細胞膜が作られず血管壁が薄くなり異物が侵入しやすくなる
l 消化・吸収力の低下
LDLコレステロールが低いことによってそのまま病気に直結するというわけではありませんが、LDLコレステロールが低いことによって健康が損なわれる可能性が高いことには違いありません。
高コレステロールがよくないからといってあまり減らすぎるとかえってよくありませんので、ちょうどいい値をキープするようにしましょう。毎日の生活習慣に気をつけ、定期的に健康診断を受けて、ずっと健康に過ごしましょう!